ユキエ


愛する人に「スロー・グッバイ」

松井久子第1回監督作品
厚生省推薦作品/「日映協フィルムフェスティバル'97」最優秀新人監督賞受賞
第10回東京国際映画祭<国際女性映画週間>参加作品

文部省特選 YUKIE
『ユキエ』は、アメリカ・ルイジアナを舞台に、初老をむかえたアメリカ人の夫と、
アルツハイマーという難病におそわれた日本人の妻の夫婦愛のドラマ。
「スロー・グッバイ」(ゆるやかな別離)にいたる日々を薄れゆく記憶と懸命にたたかう妻と、
彼女を励まし愛し続ける夫や家族の姿を、抑制のきいた静かなタッチで描き、
生きること、愛することの美しさを、深い感動で伝える。


- STAFF -

制作/監督/編集 * 松井久子      
             原作 * 吉目木晴彦(『寂寥郊野』講談社刊) 
脚本 * 新藤兼人 
エグゼクティブ・プロデューサー * 新藤次郎              
プロデューサー * 吉井久美子     
アソシエイト・プロデューサー * 荒木 功             
ライン・プロデューサー * マイケル・テイラー     
撮影監督 * 阪本善尚   
音楽 * 川崎真弘 
                   挿入歌 * ジミー・デイビス「ユー・アー・マイ・サンシャイン」    
- CAST -

ユキエ * 倍賞美津子 
リチャード * ボー・スベンソン

 マイケル * ジョー・クレスト
  ランディ * マーク・コンクリン
タミエ * 草村礼子  
ヨーコ * 羽野晶紀  
アンソニー * ジョン・マッケイ


この映画が公開されたのは1997年でした。 シネ・スイッチで8週間公開の後
各主要都市の単館系での上映という成績を残してはいるものの、
もっと注目したいのは、その後も綿々と全国各地で上映会が開かれていることだ。
地元の有志が実行委員会を立ち上げ、監督の講演会なども盛り込み、
上映回数は既に数百回を超えている。動員数は大ヒットメジャー映画を凌ぐであろう。
「私の町の公民館へ来て」「私の村でもやって」という、言わば口コミスタイルで
広がって行ったものだ。 主に女性達が中心になって公民館などでの手作り上映である。
松井久子監督も思わぬ展開で初めは戸惑ったようだが、各地の女性たちの声に
直に触れられることを実感し、今でも各地をフィルムを担いで飛び回っている。

そして出会ったのが「忘れてもしあわせ」の原作者小菅もと子さんだった。
彼女の実体験を綴ったこの原作が、監督の第二回作品「折り梅」となった。
「折り梅」もまた、「ユキエ」同様全国を駆けめぐっている。
現代の深刻な問題でもある「介護」を巡って、これから待ち受けている
現実や既に疲れ切ってしまった家族の方々の指針となり、癒しとなれば
これもまた、映画の持つひとつの使命であると言えまいか。

あなたの町でもいかがですか?

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