Film Scoring

映画音楽を創る事を一般にFilm Scoring(フィルム・スコアリング)と呼ぶのですが、一般的に「劇判」と呼ぶ言い方はどうも的を得ていない様に思う事が多い。 欧米でUnder Score(アンダースコア) と云う言い方があるが、それが所謂「背景音楽」と訳されているのも、何かしっくり来ない気がする。 映画やTVドラマに音楽を付ける方法は幾つかあるのだが、この誰が何時言い出したかも判らぬ「劇判」と云う言葉と方法論に我々音楽家は、いつもやるせない想いを抱かせられている。 映画と音楽の最良の関係とは何か? いまだに暗中模索ではあるのだが、作品毎にそのメッセージや表現方法が違うのだから、音楽もその作品と独自の関係を探る作業から始まる。 とは言え

映画の中を吹き抜ける風の様に・・・、心を癒す陽だまりの温もりの様に・・・
たんたんと刻む時の流れの様に・・・、真実を求める求道者のまなざしの様に・・・
すれ違った瞬間に薫るかも知れない、いつの間にかそこにあるのかも知れない・・・
あるいは激しく登場人物と闘う事や、心を揺さぶる激情を分かち合ったり・・・

劇の伴奏ではなく、音楽がそこにある必然性を持つ事で、映像と音楽の感情が互いにぶつかり合ったり支え合いながら、同じ一つの最終章に向かって昇華されていく、それこそが映画音楽のあるべき姿であって、醍醐味だと思っている。

第1章 「映画音楽の方法論的種別」

第2章 「映画における音楽様式 」 

第3章 「映画における音楽要素との関わり」

第4章  「映画音楽制作の流れと実務」

番外編 第27回湯布院映画祭へのコメント
(原田眞人監督、宇崎竜童氏からも寄稿)

番外編2 香港映画「Rice Rhapsody」ファイナル・ミックス報告


アオイスタジオ4st.
写真はアオイスタジオの4st.です。こういう所で映像と音楽、音(効果音もセリフも全て)を
最終的にバランスや音色、エフェクト等の調整をして作品を仕上げます。(写真提供:アオイスタジオ


写真はフィルム上のサウンドトラックの配置構造です。
この線状の形状からサウンドトラックと呼ばれます。(写真提供:IMAGICA